LINEが新たなブロックチェーン企業を設立へ 次は経済圏の創設!?
激化する仮想通貨業界の競争に、また新たな刺客が現れた。
先日、韓国に本社を構える大手IT企業LINEが、ブロックチェーン技術を活かした新たなサービス提供を行う子会社を、同国内に設立した事を正式に発表した。
子会社の名前は「Unblock(アンブロック)」で、ブロックチェーン技術を本体であるLINEのサービスと融合させる事を主な目的としている。
今回アンブロックを設立するにあたっては、韓国でブロックチェーン技術を活かした広告業を展開するベンチャー企業の、AD4th社創業者を代表に迎え入れるなど、本格的な人材登用を試みている点が印象的だ。
競争が激しくなるいっぽうの仮想通貨市場において、LINEが常に攻めの姿勢を貫き、本気で市場を穫ろうとしている姿が個々の事象からも見受けられる。
特に今年に入ってからは、1月末に仮想通貨取引を行う金融子会社であるLINEフィナンシャルを立ち上げるなど、金融業への本格参入をにおわせる動きが目立つようになった。
既に金融業に必要な諸々の手続きや金融庁への申請も始動しているとみられ、かなりのスピード感を持って金融業、特に仮想通貨事業へ参入する様子が伺える。
また、先月末には国内最大手の証券会社である野村証券との業務提携も発表しており、その兼ね合いで来月5月にはLINE証券の開設も予定されている。
まさに破竹の勢いで突き進むLINE。このまま彼らは、仮想通貨市場を制する覇者となりえるのか。
それとも、拮抗するライバル企業が競り勝つのか。
今後の仮想通貨戦国時代、その勢力図に注目したいところだ。