中国のビットコイン採掘機器メーカー、10億ドルのIPO申請-関係者
仮想通貨ビットコインのマイニング(採掘)機器メーカー世界2位、中国のカナン・クリエイティブは、新規株式公開(IPO)計画を申請した。IPOの規模は約10億ドル(約1100億円)に上る可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者の1人によると、カナン・クリエイティブは早ければ7月の香港上場を目指している。同関係者はIPOの規模と時期が未公表だとして匿名を条件に明らかにした。同社の2017年総収入は13億人民元(約224億円)で、利益は3億6100万元と6倍に急増した。親会社でケイマン諸島に本拠を置くカナンが15日に届け出で明らかにした。
実現すれば、仮想通貨関連企業による香港でのIPO 第1号となる。サンフォード・C・バーンスタインの2月のリポートによると、カナンはビットコイン採掘用チップとコンピューター機器で世界市場シェアが約15%と、中国のライバル企業ビットメインに後れを取っている。
カナンは2013年創業。「アバロン」というブランド名で高速チップを搭載したコンピューター機器を販売している。同社は昨年、人工知能(AI)アプリ用のチップを開発中だと発表した。