イラン市民、仮想通貨で25億ドルを国外に送金 経済制裁によるインフレ警戒
今週、米国がイランの核開発をめぐる多国間合意から離脱したことをうけて、イラン国民がますますビットコイン(BTC)や他の仮想通貨を頼りにするようになっている。米国の核合意離脱のニュースはイランを経済的混乱に陥れ、その結果仮想通貨への関心が高まっている。フォーブスが10日に伝えた。
オバマ政権時代の合意が失敗する見通しが高まったことにより、イランの通貨リヤルはここ6ヶ月間におよそ4分の1の価値を失って、通貨危機の瀬戸際まで追いやられている。
この事態に対応するため、イラン政府は公定レートと実勢レートを統一し、利上げを行なった。イランのラジオ・ファーダが伝えるところによると、外貨両替業者を逮捕するなどの厳格な措置も行っている。国際的な銀行システムを利用できない中、こうした政府の動きは国外に現金を移したい国民を制約することになっている。